その表具を、百年後に残す。【掛け軸】

掛け軸は、表具の中で最も繊細で制作が難しいとされています。

その理由は、もともと伸び率の違う材料を貼り合わせてある為、乾湿の差により変形する事、巻いたり伸ばしたりという扱いに耐えなければならない事、そしてその上で柔軟性を保たなければならない事等が挙げられます。

また、絵や書と、それを取り巻く裂地の色合いや柄、組合わせ等のデザインバランスが取れていなければなりません。

ゆえに修復作業でも高い技術と幅広い知識、長年の経験が求められます。

掛け軸の種類一覧

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仏仕立て01

仏仕立て02

三段表具

丸表具

  • ヒビ割れの補修 掛け軸

    2011年3月10日 New!

    絵の部分である本紙に沢山の横ヒビが出来てしまていましたので、それらを修復しました。

  • ロウの除去を行いました 掛け軸

    2011年3月10日 New!

    3つの掛け軸とも時間の経過による汚れがひどくなってしまっていました。また、中央の掛け軸を中心に大量にロウが掛ってしまっており、それの除去作業も行っています。

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【1.確認】作品の状態を確認します

お預かりした作品を慎重に開き、現在の状態の確認を行います。

【2.解体】作品のの表装を解体します

本紙を柱から切り離します。その後、本紙の色落ちなどをチェックし、必要に応じて色止めを施します。

【3.洗浄】作品を洗浄します

本紙の汚れを洗浄します。そして既存の裏打ちの剥離を行います。本紙の傷み具合によっては、洗浄前に裏打ちをする場合もあります。

【4.補強】折れ目の補強を行います

新しく裏打ちをし直します。裏打ち完了後、折れ目に細かな和紙のかすがいを貼り、折れ目部分を補強します。

【5.仕上げ】軸装を施します

裏打ちの乾燥が終わった後、通常の掛け軸と同じように表装作業を施し、完成です。